ゲームセンターが好きだって話

格闘ゲーム

お疲れ様です。

もやしです。

 

本格的にゲームを触らなくなって久しい今日この頃ですが、
先日、自分が大変お世話になったゲームセンターの一つ、鹿児島の「アミューズメントリバティー」が閉店なさるという知らせを受けました。

自分が格ゲーを始めたのは友人に連れられたリバティーで初めてアルカナハート3を触ってからでした。
ボタン一つでカッとんで行く操作感に夢中になって、既に他のゲームで格ゲー慣れしていた友人たちや、見知らぬアルカナ勢たちにボコボコにされながらも、部活も引退した高校の9月頃から、毎日学校帰りに100円2プレイのアルカナを練習し続けていました。

当時は定期的にアップされていた大会動画なんかも見ながら、「俺もこんな風になりてえ!」と毎日コマンドやコンボの練習をし続けたものです。
受験勉強しながらも、よくやり続けたもんだと思います。

上京してから対戦相手がいなくなってからも、とりあえず近所のゲーセンで練習は続け、次第に3rd(ストIII)をやるようにもなりました。
流石に3rdは強いプレイヤーが多く、毎日1クレずつ練習していた日常が、10クレ負け続ける日常になりましたが、「今日はラウンド取れそうだった」「1-1まで持っていけた」「あと1回読み勝てれば!」「2ラウンド先取なら勝ってた!」と、本当にちょっとずつでしたが強くなっていってる実感があって、結構楽しんでたものです。
1度まぐれで勝てた時は思わず叫んだものです。今でもそれは変わりませんが。

アルカナ3LoveMaxが稼働してからは、大会で他のプレイヤーと交流することもありました。
それまで数人の友人以外とは殆ど交流のないぼっちガチ勢であったため、結構苦痛もあり、新鮮さもあり。
しかし始めてメシに誘われた時「ゲームばっかやってても、人と繋がれることってあるんだなあ」と妙に思ったりしたものです。

 

しかし、家庭用のネット対戦にはどうしてもハマれませんでした。

勝てないのは元々ですが、妙にイライラする。
「この程度の動きしか出来ないやつに負けてどうする」と、その程度の動きの相手に負けてイライラ。
家での格ゲーは専らコンボ練習と、鹿児島の友人と駄弁り対戦用でした。

 

ある時「なんでこんなに家でのゲームはつまらんかなー」と考えた時、思いついた答えの一つは、「ゲーセンなら画面のすぐ向こうに、知らないけど知ってる相手がいる」ということでした。

顔も全く知らないし興味もないけど、いつも同じ強い相手がいて挑戦し続けられる。
「いつものあいつにちょっとずつ近づいてるような実感」があったのかな、と。

ネットの対戦相手は基本ランダムで、それがいいという意見も今ではわかりますが、当時の自分にとってはただの面倒でした。
だって再戦できないし、相手の動きが分からないし、そもそもラグがあって自分の操作にも納得できないし。

ただの言い訳でした。
でもまあ、そんな言い訳もあってゲームセンターには頻繁に通っていました。対戦相手がいない時に近くの音ゲーやパズルゲーもやってたりなんかして。

 

就職して引っ越した頃にニトブラが稼働すると、今まで対戦相手に困っていたことが嘘のように対戦出来ました。
使っていたキャラが難しく(言い訳)、1か月ほどで100戦0勝という怪挙を達成しましたが、秋葉原に行ったり中野に行ったりして、ボコボコにされてはやはり「今日は惜しかったな」と妙な満足感を得ていました。

仕事が忙しくなり、曲が書けなくなりました。多分ストレスのせい。
それからは他にやることも無くなったので、仕事帰りや休日はだいたいゲーセンに通っていました。

暫くして、話相手が増えました。それ以上に倒したい相手も増えました。
大げさに言って、世界が広がったというやつなんでしょう。
ゲームの話ももちろんしましたし、それ以外の話もしました。
対戦ではやはりなかなか勝てませんでしたが、しかし上手くなっていってる実感はありました。

 

曲が書けなくなったと気付いてから数か月ほど経って、本格的に体調を崩しました。
今思うと、耳鳴りしたり頭が痛いのに何時間もゲームしてたのは、そりゃ身体も壊すわ、と。
しかしその時は作曲以外となるとゲームしか頭になかったので、ゲームをやめた方がいいと気付いてから、結構なショックを受けつつも、暫くはゲーセンに行き続けました。

これしかない、やらなければいけないという捻くれた義務感と、対戦してる間は他に何も考えなくていいという歪んだ安心感があったように思います。
何より、倒したい、勝ちたいという欲が強かったんでしょうか。
ゲームを触らなくなる前くらいが、一番対戦していました。

 

ゲームを全く触らなくなってから1,2か月して、休職になりました。
それから数か月して、故郷のゲーセンが閉店になると知りました。

恋姫等で有名なプレイヤーも多く、対戦も盛り上がっていた場所ですが、先月連休時に帰った時の客はそこまで多くありませんでした。
元々ゲーセンにおいての格ゲーの稼ぎはあまり良くないという話はよく聞いていましたが、県内でも有数の対戦環境が無くなると聞くと、改めてゲームセンターという仕事は厳しいのだな、と思います。

 

格闘ゲーマーだけじゃなく、音ゲーマーやカードゲーマー、パズル、メダル、プライズゲーマー。

なんでもいいので、もし自分の身近にゲームセンターという環境があって、もしそこを大事にしたいとミリほどでも思っていてくれるなら、その場所を大事にしてあげてください。

ゲーセンの店員さん、店長さん、経営者さんは、より一層、みんなが楽しくゲーム出来る環境を守っていってください。言われるまでもないのでしょうけども。

自分にとってゲーセンは「行けば何かが起こる場所」です。
別に出会いなんかじゃなくても、劇的なものじゃなくても、何かを得られたと自分で感じられる場所がこれからも失われなければ、と思う所存です。

自分のオンライン大会に参加してくれてる方も、出来ればゲーセンで、トレモだけでもやってみてくださいね。

 

クソ真面目な文章書いたら疲れた。
いい時間ですし、久し振りにゲーセン行きます。
誰かいるだろうか。


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