2022もやし版このアニメを観ろ!感情劇・恋愛編
オススメのうち、人間の感情の動きが面白い作品を選出しています。
ラブコメに関してはラブの比重が高いものをこちらに、コメの比重が高いものを後述のギャグ編に分類しています。
「メンタルの作品」という見方です。
人間の繊細な心の動きを楽しみたい時にオススメです。
Sランク(激重感情ヘビー級)
・とらドラ
目つきが悪いが家庭的な高須竜児、彼が恋している櫛枝実乃梨、竜児の親友・北村祐作、北村に恋する実乃梨の親友・逢坂大河の4人を中心に描かれる青春ラブコメ。
びゃんびゃん泣く。
序盤のドタバタ感から後半の重くなっていく流れのバランス感覚がすごくいいんですよね。
感情劇として、みんなそれぞれの想いがあって動いてるからみんな大好きになる。
先輩にカチコミに行くところとか、もうね、思い出しただけでもまだ泣きそう。
劇伴音楽っていいなあ、と初めて思ったアニメでもあります。
・四畳半神話大系
主人公・「私」は華の大学一回生。選んだサークルによって、無限の可能性・薔薇色のキャンパスライフが広がっている。そして時は流れて三回生。悪友に絡まれ、恋する黒髪の乙女には出会えず、鬱屈した毎日。「もしもあの時、別のサークルを選んでいれば」。
ifの世界をまたいでもまたいでも変わらないこと、変わることが入り混じっていて面白い。
そしてその果てで気付いた私の変化、徐々に変化していく私と悪友小津の立ち位置。
主人公を演じる浅沼晋太郎氏の饒舌な語りがものすごい。これだけでも見る価値がある。
捻くれに捻くれた私の心情を引き出し豊かな湯浅監督の演出で描く怪作。
・あの夏で待ってる
8mmカメラの撮影が趣味な主人公・霧島海人、彼のことが好きな谷川柑菜、柑菜のことが好きな石垣哲朗、哲朗のことが好きな北原美桜。彼らの元に宇宙人・貴月イチカが現れ、共に映画を製作することになる。
おねがいティーチャーシリーズのメインスタッフが手掛けるちょっとSF青春ラブコメ。
それぞれの想いが絡んで、すれ違って、切ない。
青い子は不憫こと柑菜ちゃんが大好きです。
・坂道のアポロン
転校を繰り返してきた西見薫が親に習わされてきたピアノを通して、バンカラな男・川渕千太郎と、そしてジャズと出会う。
ジャズが何かを解決してくれるわけではなく、ただジャズに身を委ねている時間が、心地よい。
繊細な薫の心情描写が丁寧でよい。
セッションのシーンは全て必見です。
監督はカウボーイビバップの渡辺信一郎氏、音楽は同菅野よう子氏。
・昭和元禄落語心中
説明が難しい。落語。親子。師弟。受け継がれるもの。愛。
落語を通して描写される各々の心情。
声優ってすげえと何度も思わされます。
落語のシーン以外でも、石田彰氏演じる八代目八雲師匠の、死にそう感というか、生の薄さがすごい。
山寺宏一氏の演じる二代目助六の生命力との対比もあって、見ごたえがあります。
・やがて君になる
百合アニメの極みです。
激重感情を飲み込まされて胃もたれ起こしてください。
舞台も良いです。
・宇宙よりも遠い場所
びゃんびゃん泣く。
人を泣かせたかったらこのアニメを観ろ。
このカテゴリ、性質上悲しさで泣くことが多いのですが、このアニメは嬉しいでびゃんびゃん泣きます。
それぞれの主人公にそれぞれの重大な成功体験があるの、とてもいい。
人生が4つ乗ってるんですよ、1クールで。
・ACCA13区監察課
13の地区それぞれに自治権が認められたドーワー王国。その各区を監察する監察課に勤めるシーン・オータス。王国の裏で暗躍する謎の正体とは。
主人公ジーンとその親友ニーノの激重関係に震えろ。
ジーン演じる下野氏とニーノ演じるツダケン氏、それぞれちょっと珍しい役柄だなー、と思ったものですが、話が進むにつれてその熱量を感じられるようになってきます。
最後に明かされる某氏の正体に「お前かよ!?」ってなってください。
・リコリス・リコイル
今年のホープ。
ガンアクションでもあり、百合でもあり、でも自分は疑似家族ものとして完成度が高いなー、と思って観てました。
1話であれだけクールでサバサバしていたたきなちゃんがね、絆されていくんですよ。
あとちさとを演じる安済知佳氏の演技がすごくいい。
基本的に飄々としたおじさん好きなんですけど、飄々としたおじさん少女なんですよ。
ちゃんとカッコいいところはカッコいいし、キャラ造形が最高。
Aランク(やや重感情ミドル級)
・黄昏乙女xアムネジア
夕子さんかわいい!
でもホラーらしいところはホラー。
それ故の壁というか、障害があって、ラブコメってます。
・となりの怪物くん
最高のラブコメ。
戸松さんこういう不器用な女の子の演技させたら右に出る人いないんだから。
出てくる人みーんな不器用でかわいい。
そこにちょっと大人の目線も入ってはいおいしい。
今をときめく種﨑敦美氏の初メイン作だと思います。ハマってます。
・アイドルマスターシンデレラガールズ
「私には何もない!」
ゲーム原作センター主人公の宿命と真っ向から向き合った、名アニメ化作品。
一番不器用なのがオリジナルキャラのプロデューサーっていうのも当時の環境からするとだいぶ思い切った構成だよなー、と。
それを全部おいしく調理仕切っているのはシナリオ構成の妙だなと感じます。
・長門有希ちゃんの消失
涼宮ハルヒという作品をベースにしながらも、独立した作品として非常に高い完成度の原作。
元の話を知らなくても、本作は完全に独立している世界の話なのでそういう幸せな作品として楽しめる。
長門のかわいさを思う存分吸ってください。
・ゲーマーズ
ゲームを愛する人たちとそうでもない人たちの、勘違いすれ違い矢印多角形ラブコメ。
メインヒロインが主人公に告白して断られるの面白過ぎるんよ。
面白過ぎて原作ラノベ全部読んでしまいました。
・映像研には手を出すな!
アニメを作るアニメ。
もちろん作画がすごい。
「このアニメはこういう所がすごいんですねー」という見方を広げてくれるアニメです。
空想の世界に飛び込め!
・ウマ娘(2期)
1期も普通に面白かったですが、「騙されたと思って2期も見て!」と言われて騙されてみたらボロ泣きしました。
何度挫けても立ち上がるその姿。
ここぞという時で活躍するターボ。
友情!努力!勝利!うおおおおおお!
このアニメ無かったら今ほどウマ流行ってなかったんじゃないでしょうか。
・あまんちゅ
ARIAの原作者が描くダイビング青春アニメ。
もうセリフ・描写・世界全てが美しい。
癒しを全身で浴びてください。
・妹さえいればいい。
はいアナタ、妹萌えクソアニメだと思いましたか?
妹狂いのアニメ作家と、彼を取り巻く個性豊かな人々を描いた繊細なラブコメです。
繊細なラブコメなんですよ。コメがちょっと剛のストレートだけど。
繊細な部分はそれが嘘みたいに繊細で、ちょっと苦しくなるくらい。
クリエイターものとしての側面が強いので、同人のオタクには強くオススメしています。
Bランク(まま重ライト級)
俺たちに翼はない
アイドルマスター
ましろ色シンフォニー
ハナヤマタ
ぼっち・ざ・ろっく
うさぎドロップ
未確認で進行形
ゆるキャン
その着せ替え人形は恋をする
旦那が何を言っているのか分からない件
魔法使いの嫁
冴えない彼女の育て方
そんな感じ。
感情劇は心を直に握って揺さぶってくるので、感想がヲタクになりやすいんですよね。
感想を書いていると、感情が持っていかれるので疲れること疲れること。
以降の日常編・ギャグ編ではその辺ちょっと楽に書けるでしょうか。
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